●事例の背景

2023年6月、ある農業科学アカデミーの畜産実験ステーションにある養鶏場で、マレック病（MD）が発生しました。マレック病は「鶏の麻痺」とも呼ばれ、ヘルペスウイルスと呼ばれる病原体によって引き起こされる感染症です。伝染性が高く、直接または間接的な接触によって伝染する可能性があります。農場の種鶏は感染により毎日死亡していました。

●現地調査

Fantong Biotechnologyのエンジニアは、消毒作業の依頼を受けて現場に到着しました。農場は1つの孵化場と4つの飼育小屋で構成されており、そのうち2つは採卵鶏用で、それぞれ2つの産卵ラインがありました。残りの2つの小屋には種鶏が飼育されていました。各小屋の面積は約1,200m³でした。病気の鶏は隔離されました。

●消毒計画

種鶏の疾病発生率に基づき、種鶏舎の動的消毒、空舎の最終消毒、給水ラインの消毒、孵化場環境および孵卵器の最終消毒の計画が策定されました。使用された機器はKINOシリーズのSEおよびSUBZEROモデルであり、パイプラインの消毒には低濃度の過酸化水素が使用されました。

●消毒効果

消毒プロセス中、枯草菌var. niger芽胞指標テストは陰性でした。

種鶏に対して動的消毒を実施し、2週間の観察後、有害事象は認められませんでした。

2週間後、感染した種鶏は見つかりませんでした。